69歳の女性が僕の本を読んでくれて来院。
昨年10月にころんで左手小指のボクサー骨折(中手骨末端の骨折)をした。手術をして骨がついてから(術後8週?)理学療法士がリハビリをしているけどが全く曲がらない。
MP関節つまり指の根元の関節が全く曲げられない。一番仕事をする肝心の関節が棒のように真っ直ぐに固まったっきり。鍼にも通っているけど全然ダメという。
執刀医は曲がらない人もいます、曲げる手術はできますが治るかどうかは分かりませんけどというのでしていないといいます。

本当にビクともしない、一年近いので拘縮が完璧に完成してしまっています。
骨を折らない限り曲がらない。側副靭帯の短縮拘縮を切離して緩める手術をしないとと曲がらない。
しかし気功はこれを超越します。

局所麻酔をして、骨を折らないように(最盛時には握力70キロありました)注意しながら時間をかけて緩めていった。昔、半年程してみても結局出来なかったスプーン曲げ?? 30~40分程していたら、ふにゅーとこれは曲がるだろうなという感触があって正常の100°の屈曲を得た。げんこつも握れる。
患者さんも一年近く全くダメだったのに来た初日で治って驚いている。
しかしそれ以上に曲がるべくもないことを知っている整形外科医の僕は驚く。感動に震えます。
患者さんには自分で毎日曲げる練習をしてください、そうすると骨折する前の普通の手に戻ります。自分で練習しているだけで治る所までは今日治していますからと説明した。

出来なかったスプーン曲げが、整形外科医として関節曲げで出来ました。