今年(2013年)のゴールデンウィークに腰に痛みを感じ、徐々にそれが悪化。
その日のうちに立ち上がることすらできなくなってしまい、入院することとなりました。
症状は、
・38度以上の発熱
・少し動かすだけで激痛が走る腰の痛み
・臀部から両足裏に掛けた強い神経性の痛み
で痛みが強く、寝ることすらできません。
レントゲンを撮っても骨に異常は無く、内臓の一部 に悪い数値は出ていたものの
MRI、CTとも上記の痛みにつながるような兆候はありません。ただし、正常値では
「1」以下のCRP値が「30以上」というありえないレベルでした。入院先の総合病院で
診断されたのは、「化膿性椎間板炎」。いわば消去法でついた病名でした。
強い痛み止めと抗生物質の投与でCRP値は下がり、3週間強で退院したものの、
広範囲で発生した炎症の後遺症は大きく、
・弱まったものの強い腰の痛み
・神経痛が発症した部分でマヒが残り、感覚が鈍いもしくは力が入らない状態であり、松葉杖でヨロヨロ歩くのが精一杯でした。
2週間自宅療養を継続しましたが、余り状況は変わら ず。
ただし休んでいた会社もいい加減、出社しなければならない状況でした。「いつまでこんな状態が続くのか・・・」
つい先日まで普通に生活していた感覚が残っているだけに、トイレに行くのも一苦労な
状況は辛く、悔しい状況でした。
そんな中、昨年、佐藤眞志先生の「スピリチュアル気功」を受けていたこともあり、
HPで見た「小坂整形外科」に藁をもすがる思いで、行きました。
治療を受け数分・・・・、先生に「歩いてみて」と言われて「??」となりつつ歩いて
みると、松葉杖無しでもなんとかあるける状態に!つづいて「走ってみて」と言われて
走ってみると、マヒで足の上りは悪いものの、腰の痛みが大きく 軽減されていることに
気が付きました。
それ以来、現在ちょうど一か月ですが、
・杖は不要
・腰の痛みはさらに軽減
・マヒは多少残った状態も、患部が小さくなった
となり、1か月前の状況とは大きく様変わりしました。先生曰く、「マヒがこれほどの短期間で軽減されるのは、まず無いこと」とのこと。
お蔭さまで、現在会社にもほぼ通常通り通えており、生活も戻りました。
月並みですが、当たり前のことが大変ありがたいと感じる毎日です。小坂先生、ありがとうございました。
この方が6月25日のブログで松葉杖にすがって診察室へ入っていったのに数分後に歩いて出てきて言われるままに歩いたり走ったりしているのをみてびっくりしたと書かれている方です。解説しますと、化膿性椎間板炎というのは極めて珍しいもので実際に接したのは僕は初めてです。
病院でも診断するのに苦労したと思います。治療としては抗生物質の点滴だけで、感染が鎮静化したら治療は終了で後はマヒの自然回復を期待するだけです。
症例も少ないので一般のマヒ症例から類推して、常識的にはかばかしい回復は期待出来ませんでしょうとなります。
治療は終わりですと言われても麻痺が残った状態で退院しても暗澹たる気持ちだったと思います。それがこの急速な回復ですからマヒからの人間の回復力を示す金字塔となる回復例と考えます。
麻痺症状のある皆様の希望となる実例と思います。
この初診から三日後の再診の時に片道2時間の電車通勤は自信がないので会社の近くのホテルに泊まって出社していますとの話でした。勤務についているだけでも素晴らしいと思いました。
その2週後の再診で先週の月曜日(初診から6日後)から時差出勤ですが自宅通勤しています、ホテルを使ったのは4日でしたという。これには驚きました。
僕には初診の時に待合室から松葉杖にすがっていざるように診察室に入って来た時の、時代劇で落ち武者が槍を杖にして這うように戦場から離脱するような姿が強く印象に残っているので信じられない感じです。
文中で僕の治療とあるのは、経過と症状を聞いて右手でカルテを書きながら左手で患者さんの腰に触っていただけです(3分程)。
治療はしていません。治療法はありません。
本当に不思議です。
追記
病歴を話している時の彼の不思議な明かるさは印象的でした。さらにそれ以上に、奥さんのことを覚えています。
診察室のカーテンが開いていたので良く見えていたのですが奥さんはつっぷすように上半身が床に平行になるように深く深くうつむいたままでした。
彼が待合室へ歩いて出て行って、ぼくが続いて出て行っても深く俯いたままで決して顔を上げませんでした。限界まで頚を深く折り曲げて下を向いたままでした。歩いてとか走ってとか声をかけて彼が歩いても走っても俯いたままで決して顔を挙げて彼を見ませんでした。
何度目かにふと立ち上がって、走っている彼を見ました。そのままフリーズしました。完全なフリーズ状態です。脳が停止しています。
ご主人に”歩けるの?、大丈夫?、治ったの?” etcの全く何もありません。
僕が彼と話していてもそのままでした。帰る時まで僕と目を合わすでも挨拶をするでもご主人と話をするでもなく後をついて出て行かれました。
頭の中は真っ白だったのでしょう。
呆然自失という日本語はありますが実際にそんな人を見たのは後にも先にもありません。初めてです。
「結局治るなら最初から病気になるな、気功で治るくらいならマヒなんぞするな。この一ヶ月間私がどんな気持ちでいたかわかってるの」と泣いて怒って爆発してください。
マヒしていて暗くならずに気功で良くなろうと池袋へ出てきて歩いて走って会社へ復帰する不可思議な男は強く叱ってください。彼はそれに値します。
付録の話です
偶然にも前述の待合室で一部始終を目撃していた町田の方の話です。
奥さんを同伴で、再びお母さんを再診に連れてきてくれた時に話してくれた話です。
気功なぞは全然信じていなかった。お姉さんの猪突猛進に巻き込まれて仕方なく車を出して付き合って出てきた。
待合室で座っていると、呼ばれた男性が5cm刻みに足をひきずって診察室に入っていった。なんと大袈裟に、ここの気功の医者はヤラセのサクラを用意していたのかと思った。
その何分かあとに歩いて出てきて、言われるままに歩いたり走ったりしている。もっと上手な嘘をつけ、これではやりすぎでまるで嘘ですと宣伝しているのと同じじゃないかと思った。
しかしその後のやりとりを見ていると、打ち合わせで演技しているようにはみえない。考えてみると自分たちは予約して来ていた訳ではないから偶然にタイミングよくサクラがいた筈もない。
さらに帰る時のお母さんの元気な変わりようを見るとひょっとして本当だったのだろうかと思ってきて訳がわからなくなってしまいました。
本当だったんですね、と話してくれました。
ふたつの家族の待合室での偶然の遭遇でした。