信頼と期待に応えます!

61才の男性が来院した 以前からの患者さんで一昨日転倒して左腕を骨折したという,一目で骨折と判ります
レントゲン写真を見ると上腕骨の中央より末梢側の複雑骨折で橈骨神経の不全マヒも在る
これは入院手術でしょうと説明すると ”そんなことは言わずにここで手術しないで治してください、そのために来たんですから” と言う  以前に肘の骨折をして病院へ入院をして手術を受けてその後のリハビリが大変だった経験があって,昨年 足の骨折をしたときは当院でギプス固定とかもせずに普通に靴を履いて普通に歩いて普通に暮らして治癒したこともあり さらにはここで患者さんたちが固定も手術もしないで痛くなく普通に生活が出来ていて治っているのを見聞きしていたこともあり色々考えてどうしても当院で治したいと思って近所ではない埼玉の奥のほうから来院したと言う。
仕事も決まったので休みたくないと言う, 仕事の話が出たので ”じゃあ治しましょう,絶対に大丈夫とは言いませんが殆ど100%オーケーでしょう 途中経過次第では入院手術に変更も出来ますから, と引き受けた。
整復して肩から肘まで腕輪式のギプスを巻いた これは肩も肘もフリーなので手が使える,  これは二児の母親だった方と同じ治療です 上腕骨骨幹部横骨折プラス肩関節脱臼が普通に家事をしていて治った ,この方の場合を例にして色々と話をして説明をして理解してもらった,治療と治癒過程についての正しい理解は非常に大事です,いらない心配をせずに周囲の雑多な雑音に惑わされずに治癒を楽しみにしながら仕事をするのが良い結果につながります。 普通に出来ることはして構いません,仕事もして下さい,週に一回レントゲンのチェックに来て下さいと話した
本来なら医学的には絶対的な手術適応なのですが、これで通常の入院手術、骨癒合後のリハビリその後の内固定金属抜去の再入院手術に比べて、遥かに楽で早く治って経済的にも殆ど出費もなく仕事も出来て手術操作に伴う組織のダメージも無く傷跡もつかず残らずのいいことづくめがスタートしました, 以前からの患者さんでなくてはこんな話は起きないし出来ない, お互いの信頼関係です